2017年9月13日 (水) 晴れ
静岡県 西伊豆 松崎港 → 福田港
4:30に起きるも体調は完全では無く、力が入らず声も意識しないと普段より一段小さい声になってしまう
もう一日ここで休養も考えたけど、暫くすると大丈夫な感じになってきた
寝起きで、体のエンジンがかかってなかっただけか
玉城さんは着々と出港準備
今日の予報では波高m2〜2.5m 西寄りの風7前後
向い風、向い波で条件が悪いし、体調もイマイチ
近い御前崎マリーナへ入るか、117マイル先のホームポート、碧南へオーバーナイトで直行するか迷う
とりあえず出てから決めようと、6:00出港
アイアのUさんが見送ってくれました
(写真がイマイチで済みません)
いろいろお世話いただき有難うございました
ところが、舫いを外しアンカーを上げるときにミス!
アンカーロープより少し長めの双綱を弛ませないように引くところを、アンカーロープばかり引きすぎて双綱を弛ませすぎました
水深が2mと浅いので弛んだ双綱の動きが大きく、ラダーの隙間に入ってしまいアンカーも双綱も上げられなくなってしまった
狭いところでは危険なので、アンカーをアンカーローラーから宙ぶらりんにしたまま港の外へ
しかし、双綱が食い込んでいるラダーは固く、力を入れないと舵が動かない
何とか広い海面まで出て、海中へ潜るとラダー上部の隙間にがっちり食い込んで外れない
玉城さんにラットを回してもらい、何とか作業完了
しょっぱなから、これでは先が思いやられます
海上は予報通り、高い真向かいの波と風でいまいちい速度も上がらない
でも、気持よい晴天だし、夜は月で明るいナイトクルーズが期待できる
ということで、御前崎には寄らず遠州灘を越えてホームポート碧南へ向うことに
しかし、御前崎沖では真向いの風見掛け25〜30ノットに上がり、波もすごく悪い
4マイルほど沖出ししても、あまり変わらず機走2200回転で2〜3ノット
回転を上げてもスプレーが酷いばかりで、その割に速度アップはチョッピリ
そんな折、REDSUNのKさんからTEL
以前、御前崎港をホームポートにしていたKさんは遠州灘から伊豆方面に、すこぶる詳しい
そのKさんに状況を話すと、「そんなら福田に入りゃいーじゃん」と
そうか〜、福田港があった、全然思い浮かばなかった
この港は河口脇で浅く、南風での高波で出入港に注意が必要と聞いてます
しかし今は西風、いざとなれば携帯でKさんに聞けばいい
仕事が終われば夕方には、港へ駆け付けてくれるということで福田港停泊に速決定
携帯を切ると、ちょうど波も収まってきたので、エンジン回転を2600回転にUP
速度5ノットで夕方4時過ぎに福田港へ近づき、Kさんに言われたように港沖2マイルでセールを収納
沖から港に向かうと・・・ゲゲッ!!
港入口の防波堤へ当たる大波が爆発している!
ヤバイかも・・
写真左、波しぶきの上がる左側防波堤
入港方法はKさんから先ほど聞いたばかりだけど、この状況でもいいの〜??
この港入口の出入りは横を向いているので、港を出入するフネは岸向きの横波を受ける
この危険な部分は通常なら充分なスペースが欲しいところですが、狭いところで高波を受けフネを横に運ばれるとヤバイ
浅瀬で横倒、或いはテトラにぶち当たる
とにかく、港入口が見えるところまで近づいて判断することに
港入口は沖から陸地に向かい、テトラのある白灯台の防波堤から左曲がり入港します
しかし、防波堤先端は一段と波が高い
慎重に近づいて見ると、防波堤間の港入口は思ったより広い
これなら大丈夫と自分に言い聞かせ、入港を決めた
しかし、万一ここでペラにゴミ、或いはエンジントラブルが起きたら、考えただけでも恐ろしい
とにかく、右の陸側の防波堤付近の浅瀬によらないよう進入コースを見定める
港の前で暫し波の周期を伺い、進入のタイミングを見る
いまだ! エンジンを目一杯ぶん回し突入!
細心の注意を払いつつ 灯台寄りを進入
入口付近で2度ほど大きな波を横から食らい一瞬右方へ流され緊張する
しかし、灯台をかわすと波が無くなり、港内は嘘のように穏やか
無事に入港できた、ふう〜
港右奥には足の生えたUFOのような塔があり、その前に着岸
松崎港から51マイル 11時間でした
やがてKさんが来、福田港の別の場所を案内してくれましたが、トイレが近い今の場所で泊まることに
その後、Kさんの運転する車で買物と風呂へ
久々に潮を浴び続けた一日だったので、最高に気持よい風呂でした
この頃には体調もほとんど良くなってましたが、食事はさっしたものが食いたい
ということで、丸亀製麺のざるうどんで夕食、しみじみウマい!
夕食を終えフネに帰ってビックリ!!
フネが前後八の字に走っていたのですが、その激しいこと
重いはずのフネが軽々と素早く動き回り、タワラフェンダーが悲鳴をあげてます
こんなに激しく走るのは初めてです
岸壁から見ていても海水はそれほど動いているようには見えないのですが・・・
海中では、寄せ波と引き波がせめぎあっているのでしょう
前後の舫いと岸壁からミジップへスプリング2本全てガンガンに締め
更に岸壁中央から船首と船尾へスプリングを2本追加
ようやく静かになりましたが干潮に合わせ、深夜には調整が必要になりそうです
Kさん、ありがとうございました
明日は船足が伸びれば碧南まで、無理なら篠島か日間賀島で一泊する予定です
(1日遅れで更新してます)
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コメント
コメント一覧 (16)
ホームポートまで、もう少しですね、私も一緒に乗せてもらってる気待ちです、(すいません)日本一周うれしいです。
最終アプローチこそ気おつけてくださいね。
あと少しですから、焦らんでもよかですよ。
全国の兵藤さん、フアンの為にもよろしくお願します。
あくまで私見です、福田は不便なとこですが、ここでゆくり温存して最終アプローチお願いします。
ご注意下さい
大変でしたね。
ここの入港は数々のベテランがテトラに叩きつけられています。
だいたい海況が悪い時に入りたくなる位置なので、
入港時に面倒な波が立っている時が多いですね。
ホントここと浜名湖の今切口は震えますね。
太平洋から沖縄も行ったし、今回は日本海から北海道をぐるっと回ったので、合わせて日本一周ですね\(^o^)/
それに台風が接近しています。
14日(木)は、どうしたのでしょうか?
重いナウティだから波に流されなかったけど、軽い船だと一気に持ってかれるケースもあり得ますかね。
でももう三河湾に入ったとのこと、台風にも会わず良かったですね。
今日昼前にHP碧南へ無事帰港しました
長い期間、北海道クルーズにお付き合い頂き有難うございます
福田港は便が良いとはいえませんが、距離の長い遠州灘においては貴重な中継点であることが今回よくわかりました
南からの大きな波が立つときは危険な港ということが、ことさら強調されているようです
今回利用してみて思っていたほど危険は感じませんでした
本日碧南に帰港し台風養生を済ませ、あとはノンビリです
テトラの近くは浅くなっているので、そうなるのでしょうね
波高が3mもあったら無理かもしれませんが、今回利用してみて恐怖心が大分無くなりました
ただ、係留中フネが走るのを防ぐため、舫いを締めあげたので寝ていてもキイキイとうるさかったです
今切口は潮が速いし、入っても浅瀬が判り難いですね
私は福田の方がいいなあ
西に向かって出港し、東から帰ってくると一周したな〜という感じがしますね
あとは近海区域が残ってますが、いつか行ってみたいです
たしか新島もそうだと聞きました
あまりの激しさに驚きました
14日はUPが遅れてますが、三河湾の篠島に泊まり翌日、無事母港の碧南へ帰港しました
明日から台風の影響が出るので、さっそく養生です
事故は実際に起きていると言われてますが、私の聞いたのはブームパンチで落水し水死、フネは無人のままテトラに打ち上がったそうです
利用価値の高い福田港なので、上手に利用したいですね
今日昼頃に母港の碧南に戻りました
これで台風が来ても安心です
ここは、僕の母校の放射線科のドクター S先生が無くなったところです。
有名な話で、僕がヨット乗っていると聞くと、”危ないね〜、大丈夫?S先生が亡くなった事故知ってる?”と聞かれます。
当然、知ってますからそんな危ない所には近づかないよ、と答えてますが、世界一周より、日本一周の方が危ないとは本当ですね。
おめでとうございます!!
ブログを拝見しているこちらとしては、
本州入りしてから、あっという間に…って感じです。
それにしても、福田テトラの砕け散る波は
画像でみても恐ろしいです(-_-;)
私が聞いているのは入港時にブームパンチを受け脳しんとうで落水されたそうですが・・・
どちらにしても、高い波のときは相当な注意が常に必要ですね
本当にあっという間に終わってしまいました
まだまだ続けたいところですが、仕事もあるので・・・
福田は波の方向で随分危険度が変わるそうで、南以外はそれほど心配ないそうです
テトラに砕ける波の大きさでは、危険度は分からないみたいです