アンカーは1本あればで十分というフネは結構多いと思いますが、オリオンは3本のアンカーを積んでます
クルージング艇としては平均的でしょうか

船首にはアンカーローラーに乗ったブルース型
釣りなど、海上で振れ回しで係留するとき、フネの向きが180度変わっても走錨せず安心です
といっても、使うのは年に数回の釣りや花火見物のときくらいですが。。。
Untitled1


コクピットロッカーには12kg中村技研バルカンアンカー
カタリナ30の頃に強風用として購入したものですが、幸いにもまだ一度も使ったことが無い
P1040127


それと船尾のパルピットに掛けてあるダウンフォース型

漁港用として槍着けやビームアンカーなど一番頻繁に使っており、泥地にはがっちり食い込み、それでいて抜くときは二綱を引いて簡単に抜錨できる

カタリナの頃は、船尾に付けたブルース型を漁港で使ってました
二綱を付けていても抜錨には毎回苦労してましたから楽に抜けるダウンフォースは気に入ってます

それだけに、振れ回しには怖くて使えませんが。。。

Untitled2アンカー


あと海底の泥が少ない海域用に、唐人アンカーが欲しいところですが、置き場所が無いので。。。

□■□■□■□■□   □■□■□■□■□

で、本題のアルミアンカーに取替えた理由なのですが、以前のカタリナと違って海面近くで船尾が張出したナウティでは、アンカーを船尾から上げ下ろしするときに、ゴツゴツとアンカーを船体に当ててしまう

P6210006

(船尾が垂直に切り立ったカタリナでは、後付けしたアンカーローラーがとても調子良かった)

スターンアンカー


船尾に当たらないようにするには、斜め後方へアンカーローラーを長く改造して取付けなくてはならず、強度や美観の問題もあり、カタリナのように簡単にはいかない

ということで、アンカーを打つ時は船尾からではなく、コクピットの横から、つまり、ビミニトップの支柱前から打つようにしている

ここなら船体にアンカーを当てずに作業できるし、引揚げるときも力が入れ易く暫くはこの方法で続けて見た

しかし、先月の屋久島と、今月の佐久島とで2回ほど失敗した

□■□■□■□■□   □■□■□■□■□

佐久島のときは、玉城さんと二人だったので安心して槍付け作業に入った

投錨地点少し手前から片手でアンカーを水面へ垂らし、もう片方の手でラット操作し、投錨地点でアンカーを降ろし係留する岸壁へ向かう

ガラガラとチェーンが繰り出されるのを片手で支え、チェーンからロープに変わったところで手を離し操船に集中

ロープはどんどん繰り出されていく

だんだんと岸壁が近付き、ふと見ると繰り出されているはずのロープが止まっている??!! 

何とロープがパルピット付近で引掛かっりアンカーを引きずっている!

すぐ解除するものの既に手遅れでアンカーは効かない

既に岸壁へ着いたオリオンは、斜め後ろからの風に流される

すぐ隣にはモータークルーザー、そこへ貼付く寸前フネを手で押さえてしのいでいる間に、船首は風下に流されパルピットが岸壁をガリガリ引っ掻いている

バタバタしつつも何とか離岸、アンカーを打直し事なきを得た

屋久島の宮之浦港でケッジアンカーを打つ際も、同じようにフェンダー辺りに引っ掛かり、かなり岸壁に近いところにアンカーが入ってしまったけど、このときは運良くしっかり効いてくれた

横からでは両舷とも、ごちゃごちゃしておりロープが引っ掛かりやすい
P6210002


やはり余分な物が少ない船尾、トランサム越しに打った方が良い

ということで、腕を伸ばして打てるほど超軽量アルミ製のフォートレスアンカーを使うことに

実はこのアンカー、今のフネを中古で購入した時に箱入り新品のまま置いてあったもので、今回初めて使ってみた
P6140004


今使用しているダウンフォース型10kgの1/3弱、僅か3,2kgと超軽量、片手で楽々〜
P6140005

チェーンまで軽量化できないけど、それでも今迄より遥かに楽です

佐久島東港で使用したときは海底にしっかり食い込み、今迄のダウンフォース型と比べ抜くのに苦労しました

ブレード先端が結構尖っているせいでしょうか、
P6140007


一旦抜けてしまえば、軽いアンカーなので片付けも楽々と、老人に優しいアンカーです
P6150040


有名なエコーポイントの西郷さんも、趣味というほど毎回のように槍付けしてますが、このアンカーを使用されているというので安心感があります

これでアンカリング作業の負担が減ればアンカー使用回数も増え、安全度や快適度もグッと上がることでしょう


日本ブログ村の、ブログランキングに参加中です。 応援クリックお願いします。
にほんブログ村 マリンスポーツブログ ヨットへ