仕事でインドネシアにいる事の多い小中学校時代の友人から、時々「インドネシア通信」というメールが私の元に届く。

インドネシアの文化、風習、四季などの写真とコメントが楽しいメールだ。

今回送られてきた「インドネシア通信」のなかには、ヨット乗りにも興味深いものもあり、友人の許可を得て、ここに掲載した。


インドネシア通信 『インドネシアの優れもの』・・・の巻き


日本ばかりが優れているのではありません。

インドネシアにも日本人が気のつかない優れものがあります。

例えば『信号』・・・
優れもの信号
気が短いジャワ人はいつ青に変わるかとイライラしながら待ちます。

結果フライングが多く危ないです。

そこで信号に時間を表す数字を付けました。

あと何秒待てば青に変わりますよ。

分かり易いではないですか!・・・フライングがなくなりました。

『来てくれる優れもの』も沢山あります。
移動免許交付車
オートバイの運転免許交付車を警察が持っており日曜の繁華街などへ

この車を転がしてきて免許を短時間で交付してくれます。

日本の警察が住民の住む場所へわざわざ来てくれますか?

呼び出しに応じてこちらからお伺いしおとなしくお上に呼ばれるのを

待ちますね。

来てくれる免許交付車システムは簡便に免許が取れますので

無免許防止に役立つと思います。
移動郵便局
移動郵便車もあります。速達や小包みの受け付けをしてくれます。





優れもの、出前ミシン屋


自転車の上にミシンを乗せて住宅街を廻っているのです。

呼べば直ぐその場で縫ってくれます。

移動遊園地(インドネシア名『オドンオドン』)には感心しました。
移動回転木馬
自転車の前にメリーゴーランドをつけて住宅街や村を廻っているのです。

自転車が止まるとギアの切り替えで漕ぐ動力はメリーゴーランドを回す

力に換わるのです。

幼い子を乗せて5分ほど漕いで1000ルピア(10円)、みな大喜びです。

移動押しかけ楽団もおります。
優れもの(バスの中でドラム)
これは優れものとは言い難いかも知れませんがバスや電車などに

ギターを抱えて乗ってくるのです。時々ドラムも乗ってきます。

ただでさへ込んでいる社内で頼みもしないのにガンガン音楽もどきを

演奏してくれますが、迷惑の限りです。

早く降りてもらうためにも小銭をあげましょう。


移動のほかに『使い分ける優れもの』もあります。
インドネシアの優れもの2ペーパー
トイレットペーパーをティッシュペーパー代わりに使う器があります。

コツはトイレットペーパーの芯を抜いてここから使い始めることです。

真ん中からクルクルと上手く紙が出てきます。

小職の関わっている合板工場でも食堂の食卓に置いてあります。

これで食事前に皿やスプーンを拭くのが作法なのですが肝心のトイレ

にはトイレットペーパーはありません。一体何で拭くのでしょうか?
トイレの優れもの1
インドネシアのトイレは日本よりズーーーーーーと以前から水洗です。

水洗ではないトイレを探す方が難しいです。

そのトイレには簡単な金具がつけてありこれで洗浄をするのです。

日本のシャワートイレのように大袈裟なものではありませんが充分に

目的は達せます。

安くて3万円、高級品なら10万円を超えるようなシャワートイレの目的を

この金具は1万円未満で成就させますでしょう。

この金具が何故日本で売っていないのか不思議です。
優れもの(ティッシュボックス)
インドネシアの車は一般的に運転席と助手席の間の天井にティッシュ

ボックスを金具で付けております。

金具にはバネがついておりティッシュボックスを口が下に向くよう差し込むと

バネで天井へ押し付けるようになっているのです。

引っ張れば直ぐティッシュが出てきて非常に使いやすく場所もとらない

優れものです。

何故この金具が日本で売っていないのか不思議です。

インドネシアの優れものを日本で探すのは難しいです。

発想の違いでしょうか、それとも価値観の違いでしょうか、

安くて優れた機能を有するのにも拘らず日本では売っていないのです。

インドネシアの人は合理的な発想を得意とするのでしょうか兎に角一直線に

目的へ突き進みます。余分なものは付けませんので安くて目的のみを得るのです。

見得も外聞も無視して兎に角目的のみを得られれば満足なのです。

華美に流れ過剰品質に陥りやすい日本製品は見習うべきでしょう。

余分な機能を付与すればその分エネルギーを使いますので地球環境に

優しくなりません。

トイレでは洗えればよいのです。自動的に蓋が開かなくとも良いのです。

ペーパーは簡単に取り出せればよいのです。物が拭ければよいのです。

トイレットペーパーもティッシュも使う前は同じくきれいな紙なのです。

トイレットペーパーを食卓で使ってはいけないという法はないのです。

使用エネルギーを減らして地球に優しいエコ生活を目指すのであれば

インドネシア流合理主義を学ぶのも一考だと思うのは小職だけでしょうか・・・

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