昨日早く寝たせいか、早朝薄暗いうちに目が覚めた。

バースで横になっていると、横抱きの漁船から、フネを出すので移動してほしいと声をかけられた。

台風に備えて帰港するようだ。  

台風が来るのはまだ先だが今日から天候も下り坂で、ここ三重県志摩地方は大雨注意報が出ている。

今日は安乗文楽の上演があるので、見れないまでも雰囲気だけでも味わおうと帰港の出港時間をぎりぎり遅くするつもりだった。

しかし、こうなったら少しでも早く帰港に向け出港したほうがよい。

浦部さんに午前8時に出港を携帯で告げ、片付けをする。

浦部さんから、お土産として大きなシラサエビや伊勢えびを沢山頂いてしまった。

海老

昨日、浦部さんが私にエビを持たせてやるからと言っていたけど・・・

高く売れるエビ等は漁師さんにとって大事な商品なのに、こんなに頂いては申し訳ない。(伊勢えびは8匹もあった)

漁師さんですら、あまり食べないだろうに、、、、  浦部さんの好きな焼酎持って又来ますね。

ほんとうに優しい人達ばかりです。   後ろ髪をひかれる思いで安乗港を出る。

蒲郡まで33マイルほど、午後4時ごろには着けるだろう。

天候はうす曇、風は4mほどだが、登りの風でセーリングは無理なので機帆走ですすむ。

流していたケンケンに魚が掛かったが、すぐバレてしまった。  2回目は慎重に取り込むが、獲物は小さなサバだった。
鯖
まだ釣れそうだったが、南西の空から黒い雨雲が急接近してきたのでケンケンを片付けカッパの用意等、雨に備える。




雨雲
やがて、雨が降り、あたりも薄暗く風も上がってきたが、風向は反対の追い風に変りセーリングには良い風だ

それにしても、変なうねりが横から入り乗り心地が悪い。  

神島が見えてきた。 もうすぐ三河湾、相変わらず雨は降っているが、ここまで来るとヤレヤレという気分になる。
雨

伊良子水道航路も無事横断し三河湾に入ると波も穏やか、クローズホールドの風になり6ノットで快走する。

風が安定しているので、オートパイロットをオフにする。 ソーラーの充電ができないのでバッテリーの負担を軽くするのだ。

渥美火力発電所をかわすころから、風が18ノットほどに上りワンポイント縮帆

この作業中、ヨットに乗り始めて初のブームパンチを受けてしまった。

コクピットに立ちメインセールを下げ、リーフシートを捌いているとき、急に風が無くなりアレッと思った瞬間、頭を横から叩かれた。

怪我は無かったが危なかった、頭がクラクラした  

オートパイロットをオフにしたことを忘れて、うっかり縮帆作業をしてしまったこと原因だ。

縮帆作業中も前方を注意していればフネの向きが変ったのにすぐ気付いことだろう。

また、ブームブレーキを引いていれば、ブームパンチは防げただろう。

風向に関係なく、強風のときはブームブレーキを引いておいたほうが良さそうだ。

痛い思いをしたが、いい勉強になりました。

降っていた雨も上がり、ハーバーには予定より早く、午後3時に入港できた。

今回は3日間とはいえ、内容の濃い楽しいクルージングでした。 
車座






カキ船
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