ヨットで泊り込みのクルージングに出ると大抵は漁港の空いたところへ停泊させてもらっている。

知らない人から、漁港を勝手に利用できるの?と良く聞かれるけど、一部を除き大抵は親切に受け入れてくれる

勿論、無料で置けるし事前に許可を取るわけでもない

その場に居合わせた地元漁師さんの許可をもらうくらいだ

設備の整ったマリーナもよいが、何よりもその土地の人と触れ合えることができる漁港のほうに、私は魅力を感じる。

係留スペースが広く、漁船等に迷惑をかけることが無ければ岸壁にヨットを平行にとめる横付けにするが

そうでなければ岸壁にヨットの舳先を向ける槍付けにする。
どちらかといえば槍付けすることが多い。

しかし、1人でこの作業は中々大変だし、失敗することもあるので毎回緊張する。

アンカーを船首のアンカーローラーに設置したヨットが多いけど、船尾からアンカーを打つ槍付けでは逆位置になってしまう

オリオンでは、コクピットロッカーに入れていたが、係留のたびに重いアンカーをコクピットロッカーからロープと一緒に出しセットするのは体力も使う。

ダウンフォースアンカー等を船尾のパルピットに引っかけているフネも多いけど、やはりアンカーローラーがあった方が何かと便利だ

そこで2代目オリオンは後尾にアンカーを収納するアンカーローラーを取付け、ブルースアンカータイプ(リューマー製10kg)を設置した。
(アンカーローラーを支持するステンパイプ等の金物は鍛冶屋で製作してもらった。)

これなら、コクピットで操船しながらアンカーを打つことができるので、作業が非常に楽になった。

もちろんアンカーの引上げも非常に楽になった。

いつもの作業は、舵を取りながらアンカーを落とし微速前進、舳先が岸壁ぎりぎりに近づき飛び移れる距離にきたら、アンカーロープは大急ぎでセルフテーリングウインチに仮固定
大急ぎで舫いロープをもって岸壁に上がり大急ぎでビットに結び、すぐさま艇に戻って大急ぎでアンカーロープを引いて固定する。

しかしあるHPでは岸壁に仮もやい、を完了するまで微速前進にしたままで作業するのがセオリーとあった。

私の場合はいつも、岸壁の仮もやいをとるときはギヤをニュートラルにして行なっていた。

周りの人に聞くとやはり皆ニュートラル、微速前進に疑問がわく

たしかに微速前進でアンカーロープにテンションがかかっていれば艇は安定しそうだし、弱い横風程度なら船尾のアンカーロープをとめる位置でフネの流れを打消すこともできそうだ。

そう考えて無風の佐久島の岸壁で試してみた。

微速前進で岸壁に近づきアンカーロープのテンションが右舷のパルピットにかかると、当然だが艇は右に回りだした。

艇が止まる寸前に思ったより急に船首を右に向け岸壁に沿うかのような挙動だった

船尾のセンターにフェアリーダー(アンカーロープのガイド)を付ければうまくいきそうだ。

またひとつ、フネをいじる楽しみが出来た。
スタンアンカー

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